今回の友引塾はトミアキホール篠ノ井で写経体験です。
写経とはその名のとおりお経を書き写す事です。
1字1字書き写していくごとに雑念が払われ心が落ち着きます。
今回は初めて写経に参加する方がほとんどです。
まず福泉寺ご住職にお話をいただきそれぞれ般若心経をなぞりました。
約1時間にわたり集中して取り組まれた皆様…静かな時間が過ぎました。
1時間で般若心経をすべて書き写す事は出来ませんでしたが、とても丁寧に取り組まれ素晴らしい仕上がりでした。
最期に福泉寺住職と声を揃えて般若心経をお唱え致しました。
皆様の感想をご紹介いたします。
前から写経をしてみたかったのでやっと挑戦できたのでうれしかったです。長野市篠ノ井K様
心がおちついて気持ち良い時間でした。ありがとうございました。長野市篠ノ井K様
筆ペンでも久し振りの集中で身が引き締まりました。長野市青木島M様
初めての体験だったが良い勉強になった。長野市川中島M様
普段忙しく生活しておりますので気持ちを静めて写経ができてよかったと思います。長野市鶴賀K様
日頃やった事が無いことで年もとり手がふるえてあまり良く書けませんでしたが、気持ちを無にして書くことが出来ました。ありがとうございました。長野市鶴賀K様
☆様々な感想をありがとうございました。気持ちを無にして集中する事、心が落ち着く…などとても良い時間を共有できたのでは…と感じました。
ちなみに当日皆様にお渡しした教材にもありましたが般若心経の現代語訳です⇩
訳を見てもなかなか難しいのですがインターネットや本などでわかりやすく解説されているものもありますので調べてみてはいかがでしょうか。
現代語訳
偉大なる智慧の完成についての心髄の経
観自在菩薩が深遠なる智慧の完成を実践していたとき、もろもろの存在の五つの構成要素は、皆、固有の本性・実体を持たない「空」であると見極め、だからこそ、あらゆる苦しみと災いを克服した。
舎利子よ、形あるもの(色)は、空に異ならず、空は、形あるものと異ならないのである。形あるものは空であり、空は形あるものなのである。そして、感受作用・表象作用・形成作用・識別作用もまた、同じく空なのである。
舎利子よ、あらゆる存在は空を特質としているから、生じることも滅することもなく、汚れることも清まることもなく、増えることも減ることもない。だからこそ、空であることには、形あるものは存在せず、感受作用・表象作用・形成作用・識別作用も存在しない。眼・耳・鼻・舌・身体・心も存在しない。これらの感覚器官の対象である形・音・香り・味・触れられるもの・心の対象の法も存在しない。範疇としての眼から、意識にいたるまでの十八界もない。智慧が無い状態もなければ、智慧が無い状態も尽きることもない。また、老いて死ぬこともなければ、老いて死ぬことが尽きることもない。苦・集・滅・道という四諦もない。知ることもなければ得ることもない。
得るところのものが何もないからこそ、菩薩は智慧の完成に依るのであり、心には妨げるものがなく、心に妨げるものがないからこそ、恐怖があることもない。誤った考えや夢想を超越して、涅槃を究めるのである。また、過去・現在・未来の諸仏も、智慧の完成に依るからこそ、無上なる完全なさとりを得るのである。
だからこそ知るべきである。般若波羅蜜多とは、大いなる真言であり、大いなるさとりの智慧の真言であり、この上ない真言であり、比べるものがないほど素晴らしい真言なのである。よく一切の苦悩を除き、それは実在であり、虚ろなものではないのである。
だからこそ、般若波羅蜜多を讃える真言を、ここで説こう。
往ける者よ、往ける者よ、彼岸に往ける者よ、さとりよ、幸いあれ。
偉大なる智慧の完成についての心髄の経